2012年2月29日水曜日

プロジェクトについて


ヘロー皆さん

もう3月ですね。僕の研修も今月中には終わるのかと思うと時の流れの早さをバシバシ感じます。もうバシバシですね

僕と同じようにブログを書いている人たちのブログがほんとつまらない、と誰かがツイッターでぐちっていましたが、そんなことを気にせず気の向くままに書きたいと思います笑


ここの寒さもだいぶ和らいできました。ここに来なかったら春の訪れがこんなにも尊いものであることを一生わからなかったと思います。
ずっと過酷な雪道を歩いてきたせいか、僕のお気に入りの靴も気づけば崩壊してしまいました。痛みに耐えてよく頑張った。


このプロジェクトの成り立ちのいついて説明します。

なぜ僕たちtraineeが特に金も払わずにアコモデーションに住めているかというと、別に協賛企業があるわけでもなく、チームのメンバーである現地大学生が現地のアイセックに対して参加費用を払っているからです。

つまり僕たちは適切にプロジェクトを遂行するある種の責任をチームのメンバーに負っていることになります。


だからミーティングに遅刻などは言語道断であるわけで、ミーティングにおいては誰よりも早く来て準備をするようにしています。


チームのみんなとは週3回顔を合わせるのですが、回を重ねるごとに仲良くなっていることが実感できます。

僕はリーダーといってもぶっちぎりの最年少で、昨日までteenagerだったためちやほやしてもらっていましたが、もう20なのでそうはいきませんね、残念です。


僕がリーダーであると同時に最年少ということで、日本だったらもしかしたらこのプロジェクトはうまくいかないかもしれないな、と思いました。


誰が自分より年下のどこの馬の骨ともわからない奴がリーダーを務めるプロジェクトに参加するでしょうか。誰も参加しません。リーダーも日本では年上相手にやる気も出ないでしょう。

しかし欧米諸国となると年はあまり関係ない。
僕はメンバーが見る最初の日本人だったので、最初から興味津津に接してきてくれました。




寿司は作れるのか。作れません。忍者はまだいるのか。少なくとも僕は見たことないです。ナルトは見てるか。見てません。政治学科ということは政治家になるのか。多分なりません。なんで首相があんな変わるのか。話せば長いし英語は無理です。




こんな具合にくだらない質問から真剣な質問までたくさん今までありました。


他のチームを見ていると、最初は7人いたチームのメンバーも4人に減っている、という状況も見受けられました。

多分ですが、そのリーダーはオランダ人でいい奴なのですが多少ボス面した奴で、それがメンバーにあまり受けていないのではないかと一人で勝手に考察しています。





僕の場合そんなにリーダーリーダーする人じゃないので、最初から
「これは君たちのプロジェクトなんだから、僕じゃなくて君たちが主導権を握るべきだし、僕から指示を待っていても何も始まらないよ」

と伝えていたので、メンバー全員脱落者なくやる気に満ち溢れています。良かった。



リーダーシップ関連本は、どこの書店でも行けばいやでも目に入ってきますね。驚くべき数ですよね。


僕も何冊か読んだことあります。リーダーシップ関連本の多さにも驚きましたが、それ以上に自分自身がリーダーシップに対してなんの興味も湧かなかったことに驚きました。


そのような本に書いてある言葉が全てが虚しく響くんですよね。


だけど実際このようにリーダーをやってみて、すごく面白いなと思いました。今はそれ以上言えませんが、このプロジェクトが終わる頃には色々なことが少しずつ明らかになってくるんじゃないかと思っております。



なんか文章ばっかですいません。申し訳程度に一枚だけ写真を張っておきます。
筋トレに励むルームメイトのギリシャ人を捉えた一枚です。


すごく心地よいどうでもよさですね。
たまに彼と一緒に筋トレをします。彼から誘ってきますがたいてい彼が先にもう帰ろうと言います。




私事ですが、20になりました。

普段は誕生日がないため、このように1日バーンと誕生日があると逆に何をすればいいのかわかんないですね。


レストランにいる人全員でロシア語でハッピーバースデー歌ってもらったり、
ルームメイトと飯をおごってもらったり、昨日はとても思い出深い一日でした。

2012年2月20日月曜日

続「寒くて寂しい国」

ヘローみなさん


春が近づいてきているウクライナのハルキフから更新です。これを書いている時点(2/20)で、外は-5℃。すごく暖かいですね。正直-25℃の後の-5℃の暖かさはハンパないです。


この地に来てから2週間目になりました。Facebookでモコモコした服着ている僕が映った写真を見た方もいるでしょうが、とても楽しくやっております。

ここでのプロジェクトも本格的に始動を迎え、僕のチームは'Photo Quest'というイベントをやることになりました。

説明するのは時間かかるので、省略させていただきます。大丈夫です省略してるだけで僕がプロジェクトを理解してないとかそういうのは無いですちゃんとやってます。


次回あたりにちゃんと僕が何をしているのか説明出来たらなと思います!


前回ウクライナについてグダグダ書いてたらめちゃネガティブな感じのブログになってしまったので、今回はこの国がいかに変で素晴らしい国か説明したいと思います。


・バスが小さい

これについて僕は声を大にして言いたいです。基本的にウクライナ人は身長が高いです。僕は177cmありますが、極めて平均だと思います。
そしてバスですが、大勢の人がバスを主要な交通手段として通勤、通学の際に用います。

問題は、バスがとても小さいことです。身長が平均以上あるウクライナ人男性は屈んで立っています。ただの設計ミスですね。そしてさらに大きな問題は混んでる朝方など、ウクライナ人はあまりお金を払いません。運転手に手渡しするシステムなのですが、運転手も金を払わない人を凝視しつつ何も言いません。変な国ですね。

・東に行くほどロシア

この国は右にロシアと国境を共有しているのですが、右に行くほどロシア度が増していきます。僕が滞在しているハルキフは地図を確認してもらえばおわかりかと思いますが、かなり右の方です。だから僕が研修しているのはロシアだと言っても大丈夫でしょう。(こんなことウクライナ人に言ったら怒られる)


見てください。僕がなぜか勝ち誇っている顔をして映っているこの写真を。後ろに映るのはかの有名なウラジミール・レーニン。

ロシア度が増す、っていうのは町が共産主義の雰囲気を帯びてくる、というわけです。
口で言ってもわかんないかもしれません、建物や人の雰囲気が共産主義っぽくなっていくわけです。


レーニン像の側のゴミ置き場で何か使えるものはないかとあさる老婆。それを見て、我々は共産主義とは何だったのか、と思うわけです。


なぜレーニン像を壊さないの?とウクライナ人に尋ねました。だいたい以下のようなことを言っておりました。

「ウクライナ人はソ連崩壊以降、数々の共産主義のモニュメントを取り壊してきた。それには金もかかった。これ以上金をかけたくないというのも一つの理由だが、それ以上にレーニンという存在は忘れるには大きすぎる。ソ連の時代はウクライナ人にとって未だ大きな意味を持つ。その象徴的存在であるレーニン像を壊そうとしないのは自然なことだ。」


冷戦時代は国際政治が大きく前進した時期。これから国際政治をゼミで本格的に勉強する僕にとって、とても興味深い話でした。


・500rph(グリナス)の存在

ここの通貨はグリナスと呼ばれるもので、だいたい1グリナス=10円です。
ちなみに私がこれを書きながら飲んでる店のカプチーノは9rphです。
安いですね。貧しい国なんですよ本当に。

紙幣は1、2、5、10、20、50、100、200、500rphとあります。

問題はこの500rphの存在です。これは5000円札に相当するものですね。
これを使おうとすると、我々traineeは困難に直面します。
スーパーマーケットなど、書店など、普通の店はこの紙幣を受け取ろうとしないのです。
それはこの紙幣があまりにも凡庸性に欠けるからであり、普通の人はこの紙幣を使わないからです。
そういえば日本にも大昔2000円札がありましたね。




日本にインターンに行きたい!!という人がたくさんいます。

何人かは多分お世辞ですが、中には本当に少しずつ日本語を勉強している人がいるから驚きです。

もちろん彼らはナルトとブリーチとワンピースが大好き。侍と忍者も大好き。

彼らはもちろんトヨタやソニーの製品に日常的に接していますが少し悲しいのは、日本のビジネスを学びに行きたい、という人はいないことです。

世界の大学生にとって日本はどうすれば魅力的になるのか。漠然として難しい問題ですね。


最後になりますが、ウクライナについてもう一点だけ、補足したいと思います。

寒くて寂しい国、という言葉を用いて前回この国を捉えました。

今は、もう少しだけ詳しく説明することが出来ます。



「もうこの国の経済も、自分の暮らしも良くならないことがわかってるし、この先楽しいことなんて起こらないかもしれないけど、それでもいいじゃないか、自分たちは現状に満足している」




ウクライナ人はこういう人たちです。寒くて楽しい国からの更新でした。

2012年2月15日水曜日

「寒くて、寂しい国」

ハローみなさん

ウクライナの-20度の夕方です

よくわかりませんが、ここの人たちは-20度から「ちょっとだけ寒い」という感覚を持つそうです。
-15度などは寒くないそうです。ということを説明されましたがへーとしか言えませんでした。

昨日はハルキウのアイセッカーたちが僕たちのアコモまでやってきて、ご飯を作ってくれました。


これだけみれば残飯の様相を呈していますが、ほんとにおいしかったですよ!!映りが悪いのは僕のスキルの問題です。

僕がアイセッカーだというと、よほど少ないのか彼女らは喜んでくれました。



今日初めてチームのメンバーと会いました。
先に説明しとくと僕の研修はプロジェクトマネジメントを学ぶものであり、
僕を含めた参加者にチームが一つつきます。

僕はそのチームのファシリテーターとなって、チームで一つプロジェクトを
完成させるわけです。

僕のチームはみんな現地のウクライナ人の大学生で、僕が最年少でした。

実は乗るバスを間違えて、30分ほど遅れてミーティングに参加しました。これでもteam leaderを名のらなきゃいけないので辛いですね。

間違ったバスに乗って間違った場所に着いた後、ミーティング場所に着くバスを知りたいため、ウクライナの街中で一人
Sir, Can you speak English?
と人々に訪ね歩きさまよっていたのですが、そこでの面白い話は帰った後で笑


気付いたことは、チームのメンバーが皆そこまで自分のアイディアを持ち合わせてなく、
若干消極的な部分があることです。

僕の役割は、チームを先導してプロジェクトを成功させるのではなく、
みんながやりたいことを引き出していくことだと思うので、
常にそれを意識していきたいと思っています。

なんかすごいまじめなこと書いてるけどこれでいいんでしょうか


僕の生活について少し触れたいと思います!

ルームメイトはギリシャ人、オランダ人、中国人、インドネシア人の4人です。



彼はその中のギリシャ人で、自信満々にギリシャ訛りの英語を喋ってきてほほえましい限りです。
また、ウクライナに来るのにTシャツしか持ってきておらず、現地に着いた瞬間自分の過ちに気付き、慌ててキエフで服や帽子を買ったところ金が一気になくなって今貧しい生活をしています。今後も彼には注目していきたいです。



ご飯は自炊なので、料理が出来ない僕はいつも冷凍食品か、みんなから少しずつもらっています。最低ですよね。そのかわりみんなからはいつか寿司を作れと言われています。


ウクライナの人たちは、基本的に僕たちが歩いているとすごく怪しげな視線をぶつけます。

スラブの人たちは、最初は基本的にとっつきにくい。これはよく言われることですが、それはある程度本当であると思います。


我々はよくスーパーで何か困った時に得意のSorry, can you speak English?と店員などにたずねますが、
その時の反応などはひどいものです。

それを今日チームのメンバーにウクライナの印象として伝えたら、
「それは本当だと思うし、基本的に東欧の人もロシアの人も仲良くならない限り笑わない。私たちはそうやって育ってきた。」

と興味深い発言をしていました。

「寒くて、寂しい国」。このウクライナに対するイメージはまだ変わりません。

まだまだこの民族を知るのには時間がかかりそうです。

とりあえず僕は元気でやっているし、毎日が新しい発見でいっぱいです!